2026.09.20

海外営業代行はどこまで任せられる? 見積前に決める業務範囲

候補企業の抽出から商談、見積まで。外部へ任せる仕事と、自社が答える仕事の境目を具体的に整理します。

海外営業で引き継ぎが起きる場所
  1. 共同

    01

    候補先を選ぶ

    対象業種と除外条件を合意

  2. 外部

    02

    初回連絡

    返信と関心理由を記録

  3. 共同

    03

    仕様を確認

    質問を自社担当へ渡す

  4. 自社

    04

    価格を決める

    数量・納期・条件を承認

  5. 自社

    05

    契約する

    責任範囲を確定

■ 外部で進行■ 共同で引き継ぎ□ 自社で判断

海外営業代行へ「商談を増やしてほしい」と依頼しても、候補企業の抽出、初回連絡、仕様確認、見積、契約では必要な情報と責任が違います。範囲を曖昧にしたまま始めると、連絡件数は増えても、技術質問に答えられず商談が止まります。

外部へ任せやすい仕事と、自社に残す判断を分ける

候補企業の調査、担当者の特定、承認済み文面での初回連絡、返信内容の整理、日程調整は、条件と完了形を定めれば外部へ任せやすい仕事です。一方、製品の適合判断、特注可否、価格と納期、支払条件、保証、契約は自社の承認が必要です。

たとえば制御部品について「既存設備で使えるか」と聞かれた場合、営業代行が推測で答えてはいけません。型式、電圧、通信方式、必要数量、使用環境を聞き取り、自社の技術担当へ渡す。回答後に相手へ戻す。この往復まで業務フローに含めます。

「一件」の定義をそろえないと、見積は比べられない

候補企業一件、返信一件、リード一件、商談一件は同じではありません。対象外の企業からの返信や、資料を受け取っただけの相手を成果に含める契約もあり得ます。見積では、何をもって完了とするかを具体的に確認します。

確認項目決めておく内容
候補企業対象業種・地域・用途、除外企業、重複確認
初回連絡使用言語、送信者名義、文面承認、再連絡の回数
有効な反応関心、課題、導入時期、仕様・数量のどこまで必要か
商談参加者、議題、事前情報、議事録、次の約束
引き継ぎ技術・価格質問の担当者と回答期限
終了時候補一覧、連絡履歴、返信、学びを自社へ戻せるか

料金だけでなく、活動の記録が残るかを見る

固定費、連絡件数、アポイント、成約など料金の基準はさまざまです。安さだけで選ぶ前に、対象外企業を避ける仕組み、送る文面の承認、返信の共有方法、連絡履歴の所有者を確認します。契約終了後に誰へ何を送ったか分からなければ、次の施策へ学びを引き継げません。

開始前に、一つの商談を最後まで紙上で通す

一つの商品と顧客像を置き、「相手から図面が届いた」「価格交渉を求められた」「独占販売を希望された」と場面を進めます。その都度、誰が判断し、何を記録し、誰が返答するかを決めます。ここで担当者が空欄になる工程は、実際の営業でも止まる可能性が高い場所です。

参考情報