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R・Rc・G・NPT——発注前に管用ねじの接続を確かめる

呼び径が同じでも、接続は決まりません。双方のねじと、どこで密封する構造かを確認します。

たとえば、保全担当者が「接続は1/2インチ」の交換バルブを探しているとします。届いた見積にはRc 1/2とG 1/2があり、既設ホースの継手には1/2 NPTの刻印がありました。バルブの外観は似ていて、手元の継手も少しねじ込めそうです。それでも、どの部品同士を接続し、どこで漏れを止めるかは、まだ決まっていません。価格を比べる前に、既設接続と交換候補のポート仕様を取り戻す必要があります。

目次

  1. 型式の末尾からポート仕様をたどる
  2. テーパか平行か、その先にある違い
  3. NPTはRの別表記ではない
  4. 測定で候補を絞り、仕様に照らして検証する
  5. 変換継手は両端の密封構造まで指定する
  6. 受入れで照合できる発注内容にする

型式の末尾からポート仕様をたどる

設備の写真は接続箇所を探す手掛かりになりますが、シリーズ名だけではポート仕様を特定できないことがあります。完全な型式、銘板、図面、過去の発注記録を探してください。実例として、SMCのCG5-Sカタログには、口径や構成の条件に応じてRc・NPT・Gのポート選択があります。これは型式の選択記号を読む必要がある例であり、各仕様をそのまま置き換えられるという意味ではありません。[3]

機器側のポートと、取り外せる継手は分けて記録します。バルブがめねじ、ホース側がおねじ、その間に変換継手が入っている場合もあります。写真に接続箇所を示すと、どのねじを照合しているかが伝わります。古い注文に「BSP」とだけある場合も、略称から仕様を補わず、どの記号と接続図を指すかを確かめます。

テーパか平行か、その先にある違い

ISO 7の体系では、Rはテーパおねじ、Rcはテーパめねじ、Rpは平行めねじです。Rpは平行でも、ねじ部で密封する接続の体系に属します。一方、GはISO 228に対応する管用平行ねじの記号です。めねじの輪郭が平行に見えるだけでは、RpなのかGなのかは分かりません。[2]

指定されたR/RcやR/Rpの接続は、適用される接続仕様のもとで、ねじ部の密封を意図します。Gねじの接続では、端面のシール、座金、シートなど、その接続に指定された別の密封構造が必要です。ねじと一緒に、密封面と相手部品まで特定します。Swagelokのガイドも、ねじの形状規格と接続全体の規格を分けています。「G 1/2」という一行から、接続の詳細をたどるときに役立つ区別です。[1]

ねじ部の密封と端面の密封
ねじ部の密封と端面の密封123
  1. 1テーパの組合せ:ねじ部で密封
  2. 2平行の組合せ:別の端面シール
  3. 3おねじとめねじで一つの接続

模式図です。左はR/Rc、右は指定の端面シールを持つG接続の例で、互換表ではありません。Rpは平行でもISO 7のねじ部で密封する接続に属します。輪郭だけで規格やすべての密封構造は特定できません。

NPTはRの別表記ではない

NPTのねじ山角度は60°で、ここで扱うISO管用ねじ系統の55°とは異なります。径やピッチが近く見える組合せもあり、呼び径によっては区別が難しくなります。Swagelokは、1/2インチと3/4インチのISO 7とNPTについて、確実な識別に投影機による比較が必要になる場合を挙げています。[1]

冒頭のバルブで、ホース側継手が手で少し入ったとしても、この違いは解消しません。密封の仕組み、有効なねじのかみ合い、ポートの傷みも、それでは判断できません。仕様が分かるまで元の部品を識別できる状態で残すと、調査を続けやすくなります。無理な試し締めは、確認に必要な現物と設備を傷めるおそれがあります。

測定で候補を絞り、仕様に照らして検証する

おねじ・めねじの別、ねじに沿った径の変化、径を測った位置、合うピッチゲージを記録し、目盛と測定位置を写真に残します。管用ねじの「1/2」は、ノギスで測る外径そのものではありません。近い径が測れただけで呼び径を決めず、適切な資料と組み合わせて識別の手掛かりにします。

候補が決まったら、合意する仕様に対してどう検証するかを供給元へ尋ねます。ピッチゲージは候補の識別を助けますが、適合性の確認には、適用規格のねじゲージと必要な検査が別途あります。ISO 7-2の公開範囲も、限界ゲージで検証する対象と、ゲージだけではねじの品質・寸法すべてを管理できないことを示しています。ここで読んだ公開資料には、詳細なゲージ手順は含まれません。[2]

手元の情報から、次に何を確かめるか
分かっている情報残る不明点次に役立つ資料
「1/2インチ接続」だけ残る不明点ねじ系統、雌雄、密封構造が不明。次に役立つ資料両端の完全な型式とポート図。
めねじが平行に見える残る不明点Rp・Gなどの区別は未確定。次に役立つ資料指定記号、ゲージによる確認、密封部の詳細。
テーパでピッチも近い残る不明点テーパだけではRとNPTを区別できない。次に役立つ資料適切なねじ形状資料と検証。
Gの記号は分かる残る不明点接続全体の密封仕様は未確定。次に役立つ資料シール・シート図、相手面、付属シール品番。

変換継手は両端の密封構造まで指定する

変換継手の提案には、両端それぞれのおねじ・めねじ、規格、呼び径、密封構造を示してもらいます。Gの端面シールなら、付属するシール部品と必要な相手面を確認します。ねじ部で密封する接続なら、選定製品の組付け・シール指示を取り寄せます。テーパか平行かは識別の手掛かりで、組付け方法のすべてではありません。テーパねじでも別のシールを使う専用構造があります。 [1]

流体、使用圧力・温度、材質、洗浄や周囲環境の条件も伝えます。継手だけでなく、シールと機器を含めた適否を検討するためです。変換継手を加えると全長も変わり、カバーに当たったりホースの曲げが厳しくなったりする場合があります。ねじ記号の一致に加え、提案された組立図と実際の取付空間を照合します。

受入れで照合できる発注内容にする

見積に戻ると、既設ホースとバルブの仕様が分かった段階で、同じ接続構成を依頼するか、変更案を明示してもらえます。承認した変換構成を含むRcバルブと、指定の端面シールを含むGバルブでは、供給範囲が異なります。価格・納期とともに、継手、シール、図面、検証記録が何まで含まれるかを比べます。

採用した型式、ポート選択、変換継手とシールの品番、図面改訂、合意した検査・機能確認を注文に残します。識別や使用条件に未解決の点があれば、担当と発注前に必要な回答を明確にします。受入れでは現物の表示と書類を注文に照合し、合意した漏れ・機能試験は設備の手順に沿って別に行います。次の交換時にも根拠をたどれる接続仕様を残すことが、今回の調達の成果になります。

次の調達相談に向けて

日本製の継手や交換部品の仕様でお困りなら、分かっているねじ情報、図面、写真、仕向地をHAMへお知らせください。条件に合う日本企業への相談をお手伝いします。

供給元への問い合わせ文例

質問例を開く
[機器・完全な型式・図面改訂]の接続について確認をお願いします。既設ポートは[記号・規格・呼び径・おねじ/めねじ、または不明]、相手継手は[詳細、または不明]です。[刻印・端部・密封面・測定位置]の写真を添付します。使用条件は[流体・圧力・温度・材質]、仕向地は[国・地域]です。提案品と変換継手の両端仕様、各接続の密封構造、付属シール、必要な相手面を示してください。ねじ識別の根拠と提出可能な検査記録、取付空間や組付け条件の変更、不足情報もご教示ください。仕様変更が必要な場合は、発注前の承認用に変更案を提示してください。
質問例を保存 ↓

出典と参照範囲

  1. Swagelok — Thread and End Connection Identification Guide, MS-13-77 rev H

    メーカーの識別ガイドから、用語、識別方法、密封構造の例を参照。寸法の受入基準や万能な互換表として使用していません。

  2. ISO 7-2:2000 — public OBP scope and contents

    ISOの公開目次・範囲を参照。R・Rc・Rpの区分とゲージ検証の範囲を確認し、規格全文・ゲージ寸法は読んでいません。

  3. SMC — Stainless Steel Cylinder CJ5-S / CG5-S digital catalog

    CG5-S固有の型式選択と寸法図。口径・構成による条件があり、全製品への一般化はしていません。

  4. ISO 7-1:1994 — official public catalog

    ISO 7-1の公式目録の題名・概要のみ。規格本文の寸法・組合せ規則は読んでいません。

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