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引抜管の見積で、外径と肉厚に加えて伝えること

合金、質別、納品時の長さと管端の状態を指定し、はめ合い、真直度、後加工で必要なことを示します。どの状態で検査し、受け取る管なのかを供給先と合わせます。

目次

  1. 受け取る管の状態を指定する
  2. はめ合う箇所と、使える長さを図へ示す
  3. 寸法と一緒に、質別と測定状態を残す
  4. 納品と検査の範囲をそろえて比較する
  5. 仕入先への質問例

受け取る管の状態を指定する

たとえば、設備の部材に使うアルミ管を購入し、自社で切断、曲げ、接合する場面です。見積には外径と肉厚が書かれていますが、質別、管端の処理、納品長さがありません。このままでは、指定長さに切った品物の見積と価格を比べられません。

合金と適用する規格、質別、納品形態、用途を伝えます。直管、コイル、切断品のどれを求め、受入れ後に何を加工するかも示します。大和伸管所は、押出素管を使う経路と、溶接で作る素管の経路を説明しています。[2] 継目無が必要なら明記し、根拠を求めます。「引抜」という呼称だけでは、素管の構造までは決まりません。

はめ合う箇所と、使える長さを図へ示す

他の部品と合う外面・内面を示し、その箇所の寸法・公差と、必要なゲージの要求を伝えます。外径、内径、肉厚は関係する形状です。それぞれに独立した限度を付けることで矛盾が生じる場合は、供給先に図面の見直しを依頼します。使用上必要なら、だ円、肉厚の偏り、表面の要求も分けて示します。

切断長さと公差、管端の形状、ばりや端部の処理を指定します。買い手側で端を切り落とすなら、使える長さと除外する端部の範囲を合わせます。差し込む深さや接合部、めっき等の後加工ではめ合いが変わる箇所も示します。別の測定状態を前提にした見積にならないよう、供給先へ想定を確認します。

供給先に確認する管の箇所を示す
供給先に確認する管の箇所を示す123
  1. 1断面:はめ合う径と肉厚の要求を特定する
  2. 2長さ:使える範囲、端部処理、接合部を示す
  3. 3真直度:見る長さ、支持、測定する状態を合わせる

相談する箇所の模式図です。寸法入りの図面、公差域、曲げ・耐圧の設計を示していません。番号は質問の区分で、測定点や試験治具の指定ではありません。

寸法と一緒に、質別と測定状態を残す

日本伸管は、引抜管の製造例で矯正、切断、洗浄、熱処理を説明しています。[1] 「引抜後」とだけ書くと、納品までに行う仕事が分かりません。必要な質別を指定し、検査・梱包前にどの工程を含むか伺います。

真直度は、評価する長さと、測定中の支持・拘束の方法を合わせます。短い片で局所的に見た結果を、納品長さ全体の確認にはしません。受入れ後に曲げや熱処理をする場合は、納品材への要求と、完成した部材への要求を区別します。強度が高い質別なら成形もしやすいと決めず、後工程に合う材料状態を確認します。

引抜管の見積に、何を残すか
要求依頼に示すこと供給先へ確認すること
材料と構造依頼に示すこと合金、規格、質別、必要なら継目無の指定供給先へ確認すること納品する材料記号、素管の経路と根拠
機能する寸法依頼に示すことはめ合い箇所、重要な径と肉厚供給先へ確認すること両立する公差、表面の状態、測り方
長さと管端依頼に示すこと使える長さ、切断長さ、管端とばりの要求供給先へ確認すること含む処理と、使えない端部の範囲
真直度依頼に示すこと見る長さと、使用上必要な理由供給先へ確認すること支持・拘束と、検査時の状態
後加工依頼に示すこと買い手側の曲げ、接合、表面処理、熱処理供給先へ確認すること材料状態の想定と、必要な試作
内面の状態依頼に示すこと用途に必要な清浄度と保護の要求供給先へ確認すること洗浄の範囲、根拠、梱包時の保護

納品と検査の範囲をそろえて比較する

大和伸管所は、出荷前の寸法・外観・機械特性の確認を説明しています。[2] 今回の管では何を検査し、ロットをどう識別し、どの記録を添えるか伺います。実施できる工程の一覧があっても、すべての試験が今回の価格に含まれるとは限りません。

内面の清浄度が重要なら、使い方と必要な根拠を伝えます。洗浄、目視確認、数値で定めた汚染の限度は、それぞれ違う要求です。管端の保護と梱包も合わせますが、キャップがあるだけでは清浄度の根拠になりません。圧力がかかる用途などでは、寸法の見積とは別に、当該用途の設計と適用要求を確認します。

材料状態、長さ、端部の仕事、検査書類をそろえて見積を比べます。違う条件や代替案は書面で示してもらいます。調達の相談には、図面、後工程、数量、仕向地、まだ決まっていないことをお知らせください。曲げやはめ合いの特定の問いを試作で確かめ、未検証の代替品を採用済みとして扱わないようにします。

仕入先への質問例

確認文面を開く
用途、はめ合う部品、仕向地:
合金、適用規格と版、質別:
直管・コイル・切断品、必要なら継目無の指定:
図面の版、機能する外径・内径・肉厚の要求:
必要な表面、だ円、肉厚の偏りの要求:
使える長さ、切断公差、除外する端部:
管端の形状、ばり処理、接合・差込みの箇所:
真直度を見る長さ、支持・拘束、検査状態:
受入れ後の曲げ、接合、表面処理、熱処理:
洗浄の要求、根拠、梱包・管端の保護:
検査の範囲、ロット識別、添付する記録:
変更案、試作で確かめる問い、数量、希望時期:
質問例を保存 ↓

出典

  1. Nihon Shinkan — How drawn tubes are made

    引抜・矯正・切断・洗浄・熱処理の説明を確認。当該メーカーの例であり、共通の工程順や対応精度の保証にはしません。

  2. Yamato Tube Manufacturing — Manufacturing process

    素管の経路、加工硬化と焼鈍、抽伸、最終の寸法・外観・機械特性確認を参照。引抜という呼称だけから継目無と判断しません。

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