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アルミ材は合金番号が同じなら置き換えられるか

「6061」という見積だけでは、質別、板や押出材といった形状、保証する規格が分かりません。部品に必要な性質と、納入される材料の状態をそろえて代替案を比べます。

目次

  1. 「6061」の後に、何が足りないかを見る
  2. 質別と供給形状を、省かずに残す
  3. 使う部品に沿って、相違点を並べる
  4. 加工した後の状態も、確認の対象にする
  5. 代替案は、相違点を承認してから使う
  6. 仕入先への質問例

「6061」の後に、何が足りないかを見る

指定した板材の図面に対し、安い候補が「6061アルミ」とだけ回答された場面を考えます。板なのか押出棒なのか、どの質別か、何の規格を証明するのかは、その名称だけでは分かりません。

Aluminum Extruders Councilは、押出材について合金と質別を分け、両方を記した表示を説明しています。[1] 合金番号は材料を特定する入口で、置換を承認するための条件すべてではありません。

材料の表示を、段階に分けて読む
材料の表示を、段階に分けて読む6061-T6123
  1. 1合金の識別と、適用する規格
  2. 2質別と、供給される形状
  3. 3寸法、必要な性質、そのロットの根拠

材料の比較項目を示した図です。板と押出材を置き換えられることや、設計用の特性値を示すものではありません。

質別と供給形状を、省かずに残す

合金番号だけを写さず、質別を含む必要な表示を記録します。質別は処理に関係する材料の状態を示すもので、合金の別ブランド名ではありません。[1]

UACJの押出材ページでも、合金、質別、特性を分けて示しています。[2] 特定に必要な項目を知る参考にはなりますが、その表の数値を板材や別の厚み、別の供給規格の合格値には使いません。今回適用する要件と、候補材の根拠を取り寄せます。

使う部品に沿って、相違点を並べる

今回の板材の例なら、図面の版、予定する加工、必要な完成状態を、材料指定と一緒に残します。仕入先には「同等」とだけ答えてもらわず、候補がどこで違うかを記載してもらいます。

要求した材料と、候補の回答を比べる
比べる項目依頼する条件候補の回答
材料の識別依頼する条件合金・質別の全文、規格と版候補の回答正確な表示、相違点の一覧
供給形状依頼する条件板、棒、押出材などの指定候補の回答実際に供給する製造形状
寸法と状態依頼する条件厚み・断面、公差、仕上げ、納入状態候補の回答適用する寸法要件と加工範囲
必要な性質依頼する条件用途に必要な特性と試験の基準候補の回答該当する形状・寸法・状態の根拠
追跡と証明依頼する条件必要な証明書とロット識別候補の回答記載内容と、納入材への対応

加工した後の状態も、確認の対象にする

切削、成形、溶接、熱処理などを予定するなら、完成品の要件をどの状態に適用するかを明らかにします。その加工後に確認が必要な性質や寸法上のリスクを、材料の供給者と設計の責任者へ戻します。

板から切削する部品であれば、納入時か加工後か、必要な状態での平面度と寸法の確認を相談し、除去量や後工程の未確定事項を残します。質別の末尾だけから、変形しない保証を読み取らないようにします。カタログの強度が高いだけでも、成形性や耐食性などを含む用途の要求に合うとは限りません。

代替案は、相違点を承認してから使う

注文前に証明書の形式を取り寄せます。記載がロットごとの測定結果なのか、適合の宣言なのか、カタログ情報なのか、納入材とどう対応するのかを確認します。根拠としての意味が異なるため、必要な内容を先に合意します。

海外の材料記号を提案された場合は、適用規格と、必要な組成・状態・特性の要件を設計の責任者に確認してもらいます。合金名の対照表だけですべての製品要件は決まりません。認めた相違点、判断した担当、図面と材料指定の版を残し、確認が終わるまでは検討中の代替案と記します。

仕入先への質問例

確認文面を開く
必要な素材・部品図面の版:
合金と質別の全文:
適用する規格と版:
供給形状、寸法、公差、納入状態:
予定する切削・成形・接合と、完成時の要件:
候補の正確な材料表示と、すべての相違点を記載してください。
特性の根拠、証明書の記載内容、納入ロットとの対応を教えてください。
カタログ情報と、ロットごとの根拠を区別してください。
仕向地・数量・希望時期:
代替案を承認する担当・未確定事項:
質問例を保存 ↓

出典

  1. Aluminum Extruders Council — Alloys and tempers

    押出材の合金と質別の区別を参照。国際規格の同等性や設計用の保証値には用いません。

  2. UACJ — High-strength aluminum extrusions

    押出材の用途・合金・質別・特性表を確認。掲載値を別製品の受入基準として転用していません。

品物、仕向地、まだ決まっていないことをお知らせください。見本や、途中の仕様書から相談できます。

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