MANUFACTURING / JAPAN SOURCING
自動車部品の変更は、図面が同じなら進めてよいか
採用済みの条件に対し、材料、工程、製造場所の何が変わるかを示します。品番が同じことや試料の結果だけで切り替えず、今回の顧客が求める確認と使用できる範囲を確かめます。
同じ図面を作れても、製造する条件は変わる
自動車用のブラケットを別の工場へ移す提案を考えます。図面番号と材料記号は変わらず、最初の試料も測った寸法に合格しました。それでも、製造する場所と方法が変わる仮例です。以前の承認を使って追加注文する前に、採用済みの工場と工程、提案の差、この部品に適用する顧客の要求を特定します。
ここでは自動車の調達を扱います。舶用、鉄道、航空は、それぞれの用途に合う要求と技術確認が必要です。材料や設計の比較と、顧客へ変更を申請する手続きを分けます。両方が必要な場合もあり、一方で他方は済みません。
品番が変わらなくても、変える条件を示す
現行と提案の材料仕様、供給元、工程、工具・型、工場、検査、関係する外注作業を対にして残します。設備や工程の管理も変わるなら、工場移転を住所の変更だけにしません。変わらないことと、まだ不明なことも示します。
Veoneerの公開品質ページは、変更の実施前に技術承認を求めています。[1] リンク先のVS007 Appendix J v2.0は、対象とするPPAP承認済みの範囲で設計、工程、工具、製造場所などの変更を扱い、品番が変わらない場合も説明しています。[2] 顧客固有の例として読み、今回必要な通知や提出物は、取引先の現行資料と指示で決めます。
仮例のブラケットなら、材料の状態、工程の管理、重要な特性、組み合わせたときの性能のどこを評価するかを、設計・品質担当へ伺います。今回の差に必要な根拠と基準を合意します。寸法の成績書だけでは、ほかの問いが残る場合があります。
- 1採用済み:元の製造条件と、部品の記録を特定する
- 2提案:形が同じでも、工場や工程の差を示す
- 3判断:差と、必要な顧客の確認を記録へ結ぶ
架空の工場とブラケットです。同じ形でも、寸法や機能の同等性は示していません。線は空欄の確認記録へ渡す情報で、量産を移す許可ではありません。
判断できる比較として、顧客へ渡す
次の記録は、仮例の工場移転を伺うための書式です。全顧客に共通する提出物一覧ではありません。提案の受付、技術・品質の評価、使用する範囲の承認を誰が担うかを伺い、承認の参照先と範囲を部品の記録へ残します。
| 問い | 現行と提案の差 | 残る根拠・判断 |
|---|---|---|
| 対象範囲 | 現行と提案の差顧客品番、図面版、使用製品、工場、理由 | 残る根拠・判断適用する顧客要求、確認する担当 |
| 材料と供給元 | 現行と提案の差仕様、状態、製造元、提案する供給元の差 | 残る根拠・判断材料の根拠、用途に合う評価 |
| 製造 | 現行と提案の差新旧の工場、工程、工具・型、外注作業 | 残る根拠・判断影響の評価、管理、量産で得る根拠 |
| 検査と試験 | 現行と提案の差方法、機器、基準、試料の結果 | 残る根拠・判断必要な評価、提出記録、未解決事項 |
| 試行と採用 | 現行と提案の差試料の識別、使う目的、数量 | 残る根拠・判断評価での使用と量産の使用を分けた許可 |
| 切替と在庫 | 現行と提案の差新旧ロット、在庫、提案する時期 | 残る根拠・判断認めた切替、出荷の範囲、残す履歴 |
承認という見出しより、何を認めたかを見る
Veoneerの公開例は、指定した評価試料を送る許可と、量産出荷や最終的な変更実施を分けています。[2] メールに「承認」とあっても、どの試料や量産の範囲を、誰が、どの条件で認めたかを残します。その顧客の書式、段階、期限を別の案件へ一般化しません。
試行や試料は、識別し、許可した用途の中で扱えるようにします。急いで例外を求めるなら、適用する顧客手続きで、認められた例外と限界を確認します。費用削減や納品の希望だけでは、技術差が解消されたことにはなりません。
量産と納品の記録へ、判断を引き継ぐ
合意した切替の前に、図面や仕様、工程と検査の記録、注文指示、ロットの識別をそろえます。旧在庫、仕掛品、変更品の扱いと、どの納品から変わるかを合意します。後の不具合対応や追加注文で納入時の条件を追えるよう、変更の参照先を残します。
部品と図面の参照先、用途、変更理由、新旧の製造範囲、数量、仕向地、今ある顧客の指示をHAMへお知らせください。日本の供給者への問いを整理し、見積範囲を比較するお手伝いができます。必要な評価と使用の許可は、顧客と製品の承認担当で決めます。調達の相談自体は、その承認の代わりにはなりません。
供給者へ渡す質問例
確認文面を開く
顧客品番、図面・仕様の版、対象の製品: 採用済みの工場、工程、工具・型、材料・供給元: 提案する差、関係する変更、理由: 現行の顧客要求と確認する担当: 技術・品質への影響、未解決の問い: 影響評価、試行、試料の識別、方法、基準: 今ある結果、不足する根拠、求める提出物: 承認の参照先、評価・量産で使える範囲と限界: 旧在庫、仕掛品、ロット表示、切替の案: 数量、希望時期、仕向地: 更新する工程・検査資料と注文指示: 提案、評価試料を使う許可、変更した量産品を納める承認を分けて明記してください。
出典
- Veoneer — Quality general, supplier change request
HTML第6項と顧客固有の文脈を確認。変更前の技術承認を求める公開例であり、今回契約の有効版や自動車全顧客の要求ではありません。
- Veoneer — VS007 Appendix J, Supplier Change Request Management v2.0, 21 Nov 2022
抽出本文の第2・4節と全15頁中3・5・8・9頁の実画像を確認。適用範囲、品番が同じ場合、評価用試料と量産切替の区別に使用。全編通読や今回注文への現行適用を確認したものではありません。