MANUFACTURING / JAPAN SOURCING
溶接構造物は、どの状態の寸法で受け入れるか
溶接治具に合っていても、納品する状態での確認が残る場合があります。工程、支え・拘束、基準、測定方法を決めてから、寸法の報告を比べます。
治具の中の測定値は、その状態の結果
溶接した取付フレームの寸法報告が届きました。溶接治具に固定したまま測った報告に対し、受入では外して別の支えで測っています。値の違いは調べる必要がありますが、どちらも「溶接後」だから同じ条件とは限りません。
TWIは、拘束によって溶接中の部品を保持し、解放すると動くことがあると説明しています。[1] 注文では自由状態、決めた拘束状態、その両方のどれを求めるかを聞き、設計担当が適用する条件を決めます。全ての構造物で自由状態が受入条件だとはしません。
- 1拘束中:治具と固定条件を特定する
- 2解放後:支える位置と、部品の状態
- 3受入:基準、測定箇所、報告の条件
架空の同じフレームを正面から見た図です。曲がりは状態差の可能性を示すための誇張で、変形の予測値ではありません。支えと固定の配置も施工指示ではありません。
工程の途中と、最後の要求を分ける
単体部材、仮組み・仮付け、溶接完了、その後の機械加工・仕上げの、どこを確認するか決めます。溶接前の位置確認は予防に役立ちますが、加工後の取付面の報告ではありません。FAROも、製作・組立の早い段階での確認をQAの機会として説明しています。[2]
今回のフレームでは、納品の段階と各報告の後に残る工程を特定します。機械加工で最後の取付面を作るなら、加工代、基準、検査段階を明示します。膜や塗装がはめ合いに関係するなら、その箇所をどの状態で検査するかを決めます。
| 記録 | 製造前に決めること | 結果に添えること |
|---|---|---|
| 工程 | 製造前に決めること単体、仮付け、溶接、加工、仕上げのどこか | 結果に添えること完了した作業と部品・図面の版 |
| 拘束 | 製造前に決めること自由か拘束か、治具と固定の定義 | 結果に添えること取付け、固定、解放の実際の状態 |
| 支えと基準 | 製造前に決めること支える位置、接触、基準の参照先 | 結果に添えること使った設置と位置合わせ |
| 測定条件 | 製造前に決めること温度・安定させる条件、測定方法 | 結果に添えること実際の条件、機器、関係する限界 |
| 箇所と判断 | 製造前に決めること測定位置、公差、報告範囲、受入担当 | 結果に添えること結果、相違点、処置の記録 |
値を判断する前に、報告の条件をそろえる
同じ測定箇所と基準を使い、支え、固定、関係する温度を残します。必要な箇所を、求める能力で測れる方法と設置かを聞きます。位置合わせや支えが違えば、別の寸法の問いに答えている場合があります。
報告が合わなければ設置記録を比べ、必要なら合意した条件で再測定します。異なる結果を平均して合格にしたり、未指定の治具へ無理に合わせたり、結果を見て基準を黙って変えたりしません。不確かさや方法の限界は、品質担当が判断できる形で残します。
寸法の受入と、溶接の受入を分ける
寸法が合うことだけでは、溶接品質、強度、施工への適合は確認できません。溶接と溶接検査の要件は、担当する技術者と別に確認します。本稿は溶接順序、熱処理、矯正方法、共通の変形許容値を決めません。
合意した要求から外れる箇所は、修理・受入の前に相違点を特定して、権限のある担当に処置を決めてもらいます。承認した手直しと、再検査の状態を残します。「公差内」という結論だけでなく、仕入先と受入側が同じ参照先を使えるようにします。
仕入先への質問例
確認文面を開く
製品:溶接した取付フレーム 図面の版、納品段階、残る工程: 溶接、加工、仕上げの前後のどの寸法を指定していますか。 自由・拘束の要求、治具と固定の定義: 支える位置、接触、基準の参照先: 温度・安定させる条件、測定方法と能力: 実際の設置、現物の識別、条件を結果に添えてください。 寸法の受入と、溶接・溶接検査の要件を分けてください。 相違点、手直し、再検査を決める担当: 数量、仕向地、希望時期:
出典
- TWI — Distortion: prevention by pre-setting, pre-bending or use of restraint
拘束と治具の説明で、解放後の動きと応力を確認。溶接、拘束、予熱、応力除去の施工指示には使いません。
- FARO — Guided assembly and QA validation for fabrication, metalforming and welding
工程内の早い段階での確認とQAの説明を参照。機器精度、共通公差、効果の保証は採用しません。