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ゴム硬度が同じでも、シールの配合を交換できるか

寸法と公称硬度が同じOリングでも、流体、温度、圧縮後の戻り方について残る問いは違います。配合を特定し、実際に密封する条件に照らして比較します。

目次

  1. 硬度の数字より先に、密封する箇所を伝える
  2. 配合番号と、それに対応する根拠を聞く
  3. 圧縮永久ひずみは、試験条件と一緒に読む
  4. 変える配合を、実際の組合せで評価する
  5. 採用した参照先を、追加注文へ引き継ぐ
  6. 仕入先への質問例

硬度の数字より先に、密封する箇所を伝える

水・グリコール系の循環装置で、動かない蓋のOリングを代替する場面を考えます。二つの候補は寸法と公称ショアA硬度が同じです。比較の範囲は絞れますが、その取付箇所で使えるとは、まだ判断できません。

Parkerの選定画面も、温度、ポリマー、硬度、流体適合性を別の入力として扱い、取付部の条件を確認しています。[1] 流体の配合や製品名、濃度、温度範囲と一時的な変動、圧力履歴、洗浄時の接触物、取付図を渡します。不明な条件を、単に「水用」と置き換えずに残します。

配合を比べるための、三つの記録
配合を比べるための、三つの記録123
  1. 1シール:配合番号、寸法、硬度試験
  2. 2取付部:溝、圧縮、圧力の条件
  3. 3接触物:流体、洗浄、温度、時間

輪、取付部の断面、接触条件の記録は模式図です。溝寸法、推奨する圧縮量、採用できる材料を示していません。

配合番号と、それに対応する根拠を聞く

NBRやEPDMは材料の系統を表す名前で、購入する品物を特定する情報の全てではありません。仕入先の配合番号、図面の版、供給する完成シールに適用するデータを聞きます。硬度は尺度、試験方法、公差、試験片の条件と一緒に残します。

北星ゴム工業は、配合設計と、機械的・物理的な特性を分けて開発項目を説明しています。[3] 今回は指定した水・グリコール系製品と洗浄液に対し、どの根拠があるかを聞きます。硬度から適合性を推測したり、一般的な材種表だけで代替を決めたりしません。

圧縮永久ひずみは、試験条件と一緒に読む

圧縮永久ひずみは、決めた条件で圧縮し、回復させた後に残る変形を表します。Parkerは、試験片の形状、変形量、時間、温度、接触する媒体などを、結果を比較する条件として挙げています。[2] 条件が違えば、一方の資料の割合が低いだけで優劣を決められません。

二つの報告について、方法と版、完成したOリングか試験片か、寸法、圧縮量、媒体、温度、時間、回復・測定の条件をそろえます。違いがあれば、比較できるデータか、比較できない範囲の説明を求めます。試験室の割合だけで、密封性能の承認や寿命予測はできません。

動かない蓋の例で、比較に残す情報
記録候補ごとに残すこと未解決の問い
品物の特定候補ごとに残すこと配合番号、図面、ロット、硬度の方法と公差未解決の問い供給するシールに対応する根拠か
接触条件候補ごとに残すこと流体名、濃度、温度・時間、洗浄未解決の問い実際の接触を評価しているか
圧縮永久ひずみ候補ごとに残すこと方法、試験片、変形量、時間、温度、媒体、回復未解決の問い二つの割合を比較できるか
取付部候補ごとに残すこと溝、相手面、組立、圧力履歴未解決の問いこの取付箇所で評価したか
判断候補ごとに残すこと必要な試験、基準、担当、承認記録未解決の問い誰が変更を認め、何が残るか

変える配合を、実際の組合せで評価する

材料、寸法、機能のどの確認が必要かを、技術担当と決めます。蓋のシールなら、組付け、合意した条件での漏れ、時間をかけた接触の影響などが評価対象になり得ます。方法、個数、受入基準は試験前に決めます。

以前のシールが長く使えた場合も、取付部と使用履歴を残します。配合が変われば、既存の取付箇所でも再評価が必要なことがあります。この記事は配合を選定せず、全製品に共通の試験時間、つぶし率、漏れ限界も示しません。

採用した参照先を、追加注文へ引き継ぐ

採用する配合と部品の版、確認した根拠、例外、変更を承認した担当を購買記録に残します。ロットの識別と、配合・製造・関連原材料の変更をどう知らせるかも聞きます。

使用済みの現品と硬度の測定値しかなければ、まず部品と使用条件の同定から始めます。その調査と、新しい配合を互換品として認める判断を分けて進めます。

仕入先への質問例

確認文面を開く
用途:循環装置の動かない蓋に使うOリング
図面の版、溝、相手面:
現在と候補の配合番号:
硬度の尺度、方法、公差、試験片:
実際の流体・製品、濃度、温度・時間、圧力、洗浄:
この接触条件に対する、供給配合の根拠を示してください。
圧縮永久ひずみは方法・版、試験片、変形量、媒体、温度、時間、回復条件を添えてください。
組付け・機能で残る評価と、基準・判断担当をご提案ください。
数量、仕向地、希望時期、変更通知の取り決め:
質問例を保存 ↓

出典

  1. Parker — O-Ring Selector

    温度、ポリマー、硬度、流体、取付部の入力区分を確認。候補配合の選定・認証はしていません。

  2. Parker — O-Ring Handbook, section 8.6, printed pages 94–95

    圧縮永久ひずみの定義と結果の比較条件を参照。グラフの数値、設計限界、寿命予測は採用しません。

  3. Hokusei Rubber — Investigation items

    配合設計と各物性を分けた開発範囲を確認。NRとnitrileの表記に不整合があり転記しません。耐薬品性や温度範囲を一般化しません。

品物、仕向地、まだ決まっていないことをお知らせください。見本や、途中の仕様書から相談できます。

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