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圧縮空気の見積に、流量と圧力をどう書くか
流量の単位に基準条件を添え、空気を使っているときに、どの場所で圧力が必要かを示します。同時使用や空気品質の要求も合わせ、機器の能力を比べます。
流量の数字に、基準条件を添える
たとえば、生産ラインに空気で動く工程を追加する場面です。ある資料はL/min、別の資料はL/min(ANR)、コンプレッサーの提案はFADで能力を示しています。単位の名前をそろえるだけでは比較できません。まず、それぞれがどの状態の体積を表すかを確認します。
SMCのPFM7取扱説明書には、表示基準として20℃・1atmへ換算した流量と、0℃・1atmへ換算した流量を選ぶ例があります。[1] 当該流量計の定義であり、すべてのカタログが同じ条件とは限りません。各数値に出所、温度、基準の絶対圧、必要な湿度の条件を残します。
アトラスコプコは、FADを吐き出した空気を入口側の状態での体積へ換算したものとして説明し、同じ条件での比較を求めています。[2] 提案する機種の試験・基準条件と、どの吐出圧力で示す能力かを伺います。大気側の状態へ換算した体積は、運転圧力の管内を流れる体積とは違います。基準が違えば、確認した換算を求め、「normal」の意味を推測で合わせないようにします。
圧力が必要な場所と、使っている状態を示す
コンプレッサー出口の圧力だけでは、その先の各場所の状態は分かりません。入口、処理機器、配管、空気を使う工程を簡単な配置図に示します。対象の場所で使用中に必要な圧力を、流量と運転条件と一緒に伝えます。
圧力はゲージ圧か絶対圧かを明記します。アトラスコプコは、大気と真空をそれぞれ基準にする違い、二点間の差圧を説明しています。[3] 機器の前後で下がる圧力は、入口圧力や出口圧力とは分けます。「0.6MPa」とだけある資料なら、基準と場所を伺ってから比較します。
- 1供給能力:流量の基準と、能力を示す圧力を残す
- 2経路:依頼に含む処理機器と配管を特定する
- 3使用場所:必要な流量と圧力を、使い方と組にする
調達情報をそろえる図です。配管や圧力設備の設計ではありません。番号は相談する範囲で、ポートや計器の位置ではなく、管径・圧力損失・処理性能も計算していません。
必要な時間帯と、空気の品質を伝える
通常の使用量、短時間のピークとその長さ、同時に動く工程を示します。一回当たりの空気量と毎分の流量を分け、換算に使う動作回数も残します。アトラスコプコの選定解説も、連続と間欠の使用を分けています。[2] 一日の平均値だけでは、同時に動く短いピークは表せません。
既存ラインなら、測定場所、計器の表示基準、観測期間が分かる圧力・流量の記録を共有します。新設なら、設備メーカーの資料と想定を分けます。供給先に追加で必要な情報を伺い、銘板の最大値の合計と、根拠のない同時使用率を同じ推定値として扱わないようにします。
用途と、粒子、水分、油分に必要な条件を、測定の基準や顧客要求と一緒に示します。その品質をどの場所で満たす必要があり、どんな根拠を含むか伺います。コンプレッサーの能力だけでは、ドライヤー、フィルター、配管を通った空気の品質まで決まりません。
| 項目 | 依頼に示すこと | 提案で確認すること |
|---|---|---|
| 流量 | 依頼に示すこと数値、単位、温度、圧力、湿度や基準 | 提案で確認すること比べられる定格流量と確認した換算 |
| 圧力 | 依頼に示すことゲージ圧・絶対圧、場所、運転中の流量 | 提案で確認することその圧力での能力と下流の未確認事項 |
| 使用の変化 | 依頼に示すこと連続・周期、ピーク、同時に動く工程 | 提案で確認すること選定に使った想定と足りない情報 |
| 処理 | 依頼に示すこと使用場所の粒子・水分・油分の要求 | 提案で確認すること適用条件、根拠、処理する範囲 |
| 設置と接続 | 依頼に示すこと周囲・入口条件、接続、設置制約 | 提案で確認すること運転範囲、必要な設備、含まない仕事 |
| 確認方法 | 依頼に示すこと測定箇所、計器、必要な記録 | 提案で確認すること流量・圧力・品質の条件を誰が確認するか |
同じ使用条件にそろえて、機器を比較する
機種と構成、定格流量の基準、圧力条件、必要な設備、含む仕事を伺います。コンプレッサーの供給能力、フィルターの処理流量、工程で必要な流量は役割が違います。定義と適用条件を見える形で残し、組合せを確認します。
配管の損失、短時間の需要、処理機器の組合せは、担当する供給先や設備の設計担当へ確認します。この記事でタンク容量、管径、設定圧力、空気品質の等級を選ぶものではありません。必要な設計判断と追加試験を、採用前の構成に結び付けます。
調達の相談には、機器の仕事、持っている資料、供給・使用場所を示した図、使用の変化、仕向地、未解決の問いをお知らせください。何の測定やトライで注文の要求を確認するかを合わせます。条件が足りない能力比較を、そのまま設備の承認にしないようにします。
仕入先への質問例
確認文面を開く
機器の仕事、仕向地、新設か既設か: 必要な流量、単位、数値の出所: 基準の温度、絶対圧、湿度の条件: コンプレッサーのFAD・試験基準など定格流量の定義: 必要な圧力、ゲージ圧・絶対圧、場所、運転中の流量: 圧力降下の要求と、関係する入口・出口: 連続・周期、一回の空気量、動作回数、短時間のピーク: 同時に動く工程と、選定の想定: 使用場所の粒子、水分、油分の要求と根拠: 周囲・入口条件、配管・処理機器の範囲、必要な設備: 測定場所、計器、トライ、受入れの記録: 機種・構成、含まない仕事、確認担当、未解決の問い:
出典
- SMC — PFM7 flow switch manual PF-OMJ0005-H
誌面29頁F4の表示基準20℃・1atmと0℃・1atmを確認。当該流量計の例で、共通のANR湿度、設定操作、換算係数は転用しません。
- Atlas Copco — Work, power and flow measurements
体積流量、FAD、基準条件、連続・間欠需要の節を確認。入口基準へ換算する定義を参照し、同ページ内の出口条件と混同しうる説明や共通のnormal基準は採用しません。
- Atlas Copco — Gauge and absolute pressure
ゲージ圧・絶対圧の定義と差圧の説明を参照。大気圧を固定した換算値や、設備共通の圧力目標は設定しません。